サンパウロ市の高架橋下にスポーツ・ジムなどができて、話題を呼び始めている。そのひとつはセントロのジュリオ・メスキッタ・フィーリョ高架橋で、この下に4700平米の大きなジムが建設されている。ここには、420人まで観戦出来るリングまである。ここではムエタイ、柔術、テコンドーの無料教室も開かれており、昨年10月の開講以来、既に200人近い受講者がいるという。スポーツ・ジムは「石を投げれば○○」という表現に見合うほど数が多いが、高い会費で頭を悩ませる人が多いのもまた事実。この高架下の施設のようなタイプのものが増えれば、市民にとってもうれしいのでは。
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サンパウロ市保健局の15日の発表によると、昨年の同市ではデング熱患者が前年より2769%も増えていたことがわかった。2018年は586人が罹患し、死亡者は0だったが、19年は1万6815人が罹患し、3人が亡くなったという。同市保健局によると、デング熱は2年周期で流行を繰り返す傾向があり、昨年の流行は2017年と18年の患者が少なかった反動だという。ブラジル保健省も、今年は11州で流行の可能性があるとし、警戒を呼びかけている。
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15日付本紙でも報じた、今年の法定最低賃金(最低給与)の件は、「1045レアル」に引き上げと決まった。当初噂されていた額の内、最も高いところに収まったことになる。国民にとってはうれしい限りだが、1レアル引き上げると必要になる経費が3億レアル違ってくるというから、6レアルの引き上げは政府としてもヒヤヒヤといったところか。