17日の午前中、ブラジルのニュースはロベルト・アルヴィム文化局長の話題で持ちきりとなった。アルヴィム氏は、文化局長就任前の全国芸術財団(FUNARTE)会長時代から、ブラジル芸能界ではきわめて珍しい「極右の脚本家」として報道で取り上げられており、ブラジルを代表する世界的な女優フェルナンダ・モンテネグロが検閲に反対する抗議運動を行った際に彼女を批判し、芸能界全体から強い反感を買ったりして有名になった。映画や音楽などでの表現で口出しが多くなることが予想されていた同氏だが、不謹慎な言動で自身が身を滅ぼしたのは皮肉か。極右支持者からさえ擁護論が浮上しなかったことも、興味深かった。
◎
16日、サンパウロ市ではまたしても強い雨が降り、各地で冠水や倒木の被害が報告された。同日の雨では、5月25日大通りやバンデイラ広場、ミニョコンといった、市内でも有名な通りや場所で道が水浸しになる状態が見受けられたため、話題になりやすかった。予報によると、週末からは16日ほどの量の雨は降らなくなるというが、寒冷前線の影響で気温が下がり、最高気温が25度に満たない日が続く。気候の変化で風邪などひかぬようご注意を。
◎
コロンビアで18日から、東京五輪男子サッカーの南米代表を決める地区予選がはじまる。この地域の五輪出場枠は僅か2カ国で、南米のレベルを考えれば非常に狭き門だ。ブラジル代表はBグループ5カ国のひとつとして出場し、初戦はブラジリア時間19日22時30分からのペルー戦。初戦を制し、波に乗ることを期待したい。