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《ブラジル》女子柔道リオ五輪で金のラファエラ・シウヴァ=ドーピング違反で2年間出場停止

東京五輪出場の道が絶たれようとしている、リオ五輪金メダリストのラファエラ・シウヴァ(Roberto Castro/ Brasil2016)

 国際柔道連盟は25日、2016年のリオ五輪女子柔道57キロ級で金メダルを獲得した、ブラジル人柔道選手、ラファエラ・シウヴァをドーピング違反で2年間の出場停止処分とすると発表した。

 ラファエラ・シウヴァは昨年8月にペルーで行われたパン・アメリカン競技大会におけるドーピング検査で、違反が指摘された。これにより、同大会でシウヴァが獲得した金メダルは剥奪処分となった。

 発見された禁止物質はフェノテロールで、喘息などの呼吸器疾患の治療に使われる。この物質は運動選手のパフォーマンスを向上させるとして、使用禁止物質に指定されていた。

 シウヴァは、違反が発覚したときから、「赤ん坊をかわいがるときに、鼻を赤ん坊になめさせることがある。喘息治療の薬を使っていた赤ん坊が自分の鼻をなめて、体内に入った」と弁明していたが、国際柔道連盟はそれを認めなかった。この赤ん坊は、シウヴァの練習相手を務める選手の子供だ。

 シウヴァは国際スポーツ裁判所(CAS)に訴える構えだ。

 シウヴァの担当弁護士は、「こうした裁判は通常6カ月かかるが、東京五輪が迫っているという事情も考慮して、早めに結審されるべき」と語っている。

 シウヴァは、書面で「CASによる最終裁定が出るまでは、疑惑に関するコメントを避ける」と表明した。(25日付G1サイトなどより)