統合選抜システム(SISU)による公立大学振り分けの結果を27日になっても公表できなかったことに伴い、教育省は27日、私立大学の奨学金システムである「プロウニ」への申し込みを無期限延期することを決めた。28日付現地紙、サイトなどが報じている。
昨年11月の国家高等教育試験(ENEM)の採点で全国5974人の受験生の採点に不備がでたため、現在は、連邦裁判所が、SISUによる公立大学振り分けの結果発表を差し止めている。
本来なら、27日にSISUによる合格者が発表され、28日には公立大学の入学手続きをはじめられるようになるはずで、それと並行して、プロウニを通した私立大学入学(奨学生扱いとなり授業料免除)の申し込みがはじまる予定だった。
だが、SISUの結果公表の差し止めは現在も続いており、国家総弁護長が(AGU)が27日に、高等裁判所に対して第3連邦地域裁が26日に出した決定に対する控訴を申し出ている。
連邦地域裁の命令によると、教育省と国立教育研究院(INEP)は、過失が起こってしまった学生の振り分けが保証されることを文書で提出しなくてはならない。
なお、28日午後、高等裁がSISUの大学振り分けの公表を認めたため、公立大学の入学手続きとプロウニの申し込みの受付も近日中に始まる可能性がある。