スイスのダボスからインドまでの移動を空軍特別機で行なったとして、大統領府ナンバー2のヴィセンテ・サンチーニ氏が、ボルソナロ大統領から解任された。29日付現地紙が報じている。
サンチーニ氏は、ダボス会議の行なわれていたスイスから、ボルソナロ大統領の滞在していたインドのニューデリーへ、空軍特別機を使用して移動していたことが、27日付グローボ紙に報じられていた。
サンチーニ氏はフェリアス休暇中のオニキス・ロレンゾーニ官房長官の代理として、この公務についていたので法律上は使う権限がある。ただしパイロットらの人件費や空港使用料も含め7万5千レアル相当の費用がかかったとの報道もある。
その間、ゲーデス経済相やクリスチナ農相らも経費削減のために民間機に乗って移動していた。
この報道を聞いたボルソナロ大統領は強い不快感を示し、「空軍機使用は違法ではないが、道徳心に欠ける行為だ。大統領になる前は自分だってエコノミー・クラスの飛行機で移動した」と語り、解任を指示した。
同氏は昨年4月に大統領府のナンバー2となったが、それは同氏が大統領の息子たちと懇意であったことが大きな理由だったと言われている。
後任には、オニキス官房長官の選出により、フェルナンド・モウラ氏が就任する。