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東西南北

 28日、サンパウロ市西部の富裕地区ヴィラ・オリンピアで、ファヴェーラ・コリゼウ(別名フンシャル)の法的土地接収が行なわれた。これに伴い、周辺は完全に封鎖され、近くの有名なファリア・リマ大通りなどに大きな影響も出ている。この地区は、大きな企業の社屋が立ち並ぶような地域だが、このファヴェーラはその近くに25年近く前から存在し、すでに270世帯もの人たちが住んでいた。住人たちは、次の生活先が決まるまで、500レアルの家賃補助を受けることになるというが、長期にわたって存在する大きなファヴェーラだけに、すんなり土地接収とは行かないかも。

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 28日未明、大サンパウロ市圏サンベルナルド・ド・カンポで、1台のジープが焼かれ、そのトランクの中から夫婦と16歳の息子の3人が焼死体で見つかった。このジープは焼かれた際に住人らの通報で消防隊と軍警が呼ばれたが、火が消えたときには既に、トランクの中にいた3人は炭化した状態だったという。警察によると、3人の身元は確認されたというが、ジープが焼かれる前に既に亡くなった状態だったのか、殺人ならその動機は何だったのか、などについて捜査中だ。

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 コロンビアで開催中のサッカーの南米五輪予選で28日、ブラジル代表は、粘るボリビアに苦戦しながらも5―3で勝利。これでグループ・リーグB組で3連勝となり、1試合を残した状態で、決勝リーグにB組1位で通過することになった。強豪ひしめく南米からはわずか2国しか五輪出場資格がない。緊張はさらに続く。