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《ブラジル》年62万5千人ががん罹患?=22年までの新たな予想出る

がん撲滅に向けた研究は進んでいるが(Rovena Rosa/Agência Brasil)

 国立がん院(Inca)が4日、2020~22年は、年62万5千人の新たながん患者が発生するとの見込みを発表したと同日付現地紙サイトが報じた。
 この数字は、前回の2018~19年は年60万人の新患者発生との見込みを上回っている。
 20~22年に新たに発生するがん患者は、黒色腫以外の皮膚がん17万7千人、乳がんと前立腺がん各6万6千人、結腸と直腸のがん4万1千人、気管や気管支、肺のがん3万人、胃がん2万1千人(いずれも年間)などと予想されている。
 新たに発生するがん患者の男女別比率は、男性50・3%、女性49・7%と見られている。
 Incaによると、社会階層によるがん発生率の差は段々小さくなってきているが、それでも、北部では子宮がんの発生率が他の地域より高いなど、一部の地域で格差が残っているという。
 また、がん発症の3件に1件は、喫煙や肥満、運動不足、食生活、直射日光に当たる量などに気をつける事で回避出来るはずだという。食生活では、新鮮な野菜や果物を積極的にとり、極度に加工された食品は避けるよう、勧められている。
 また、青少年の場合、新たな患者は年8460人(男児4310人、女児4150人)と予想されている。青少年のがん患者発生数は南部が最も多いと見られ、以下、南東部、中西部、北東部、北部の順だという。
 Incaによれば、青少年の場合、公共衛生上の政策を徹底し、早期発見と治療に努めれば、80%が完治するという。