ホーム | ブラジル国内ニュース | 《リオ市》マリエレ市議殺害事件=インターフォンに細工なし=大統領家門番の証言に矛盾

《リオ市》マリエレ市議殺害事件=インターフォンに細工なし=大統領家門番の証言に矛盾

 昨年10~11月に騒動を巻き起こした、ボルソナロ大統領一家が住むコンドミニアムの門番が、「マリエレ・フランコ元リオ市議殺害の共犯者がボルソナロ氏の許可を得た後、殺害犯の家に行った」と証言した件に関し、鑑識グループが、リオ州検察局が反証の証拠に使ったインターフォンに改ざんの痕はなかったと発表した。12日付現地紙が報じている。
 これは事件当日の2018年3月14日、マリエレ氏の殺害共犯者のエウシオ・デ・ケイロス容疑者が、ボルソナロ氏(当時下議)と同じコンドミニアムに住む殺害実行犯のロニー・レッサ容疑者の家に入る際、「58番」のボルソナロ氏の了承を得て敷地内に入ったとの証言が、門番によって行われたことで生じた騒動だ。
 これに対し、コンドミニアム内の別の番号の家で生活しているボルソナロ氏の次男カルロス氏が、事件当日のインターフォン記録を調べ、入場許可を出したのは「65番」に住むレッサ氏だったと証言した。
 また、リオ州検察局も、音声記録からレッサ氏が許可を出したとの見解を発表していた。
 だが、このインタフォンの確認が短時間で行われ、改ざんの可能性を確認していなかったため、騒ぎが長引いていた。
 カルロス・エボリ刑法研究所(ICCE)によるハードディスク5個の解析結果は、先週、裁判所に送られた。報告書には、「改ざんの痕跡はなかった」ことと、応対した門番は証言を行った門番とは違う人物であったことが記載されていた。