大雨は既に去って行ったが、やはり記録的な災害規模となったためか、現地紙はなおも、10日の大雨がサンパウロ州、サンパウロ市にもたらした被害についての報道を行っている。今回の雨によるサンパウロ州での死者は、昨日付でも報じたボトゥカトゥで行方不明になっていた男性が遺体となって発見されたため、5人に増えた。また、青果物などの卸市場でサンパウロ市西部レオポルジーナにあるSEAGESPでは、この雨の影響で7千トンもの青果物を廃棄処分にした。生産農家の損害はいかほどか。せめて州や市には、その被害が少なくてすむよう、しっかりした防災対策をやって欲しいものだ。
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ベネズエラ国民議会議長で、ブラジルが認定する同国暫定大統領のフアン・グアイド氏が11日、カラカスのシモン・ボリヴァル空港でマドゥーロ大統領支持者たちから暴力行為を受けた。襲撃したマドゥーロ支持者たちは200人もいたという。襲われたのはグアイド氏と同氏の妻、同氏を空港に迎えに行った10数人の野党議員たちだった。グアイド氏は欧州や米国など、23日間に及ぶ外遊から戻って来たところを狙われた。
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サンパウロ州カンピーナスで10日、11歳の少年が43歳の継父を刺殺する事件が起きた。家族の証言によると、この少年は、母親と15歳の兄を継父の暴力から守るために、台所の包丁を手に取り、継父を2度刺した。刺し傷の一つは首筋に加えられており、継父は家から逃げ出したが、路上で死亡した。継父は電気代の支払遅れで電力が切られたせいで荒れ、妻と少年の兄に暴力を振るったという。
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