南米産業開発青年隊協会(渡邉進会長)の2020年定期総会が、9日午前10時からサンパウロ市リベルダーデ区の山形県人会館で開かれ、会員とその夫人ら約20人が出席した。
総会では、先没者の御霊に黙とうを捧げた後、渡邉会長が開会の辞として、昨年発足したブラジル新政権には期待外れの感もある中、来年2021年は南米産業開発青年隊創立65周年を迎えることから、「どのような大会にするのか、皆さんと話し合いたい」と述べた。
議長に鈴木源治(げんじ)氏(7期)、書記に志方(しかた)進氏(8期)が選出され、19年度事業報告を、渡邉会長が説明。1月の総会・新年会をはじめ、5月のパラナ支部大会が11月に延期になったこと、7月のグァタパラ入植57年祭への出席、8月の慰霊祭、12月の忘年会開催などを発表し、2カ月に1回の割合で会報を発行していることも付け加えた。
19年度決算報告は会計理事の長田譽歳(おさだ・たかとし)氏(8期)が行い、収入1万7298・27レアル、支出1万3865・05レアルで、前年度繰越金(1万8211・35レアル)を合わせた2万1644・57レアルが次期に繰り越されることが発表、それぞれ承認された。
理事会提案事項では、来年の65周年大会開催について時期と場所などが話し合われ、60周年時の開催場所だったパラナ州コルネリオ・プロコピオや、フォス・ド・イグアスーでの現地集合などの案が上がった。時期は日本側からも参加しやすい8月~10月をめどにし、詳細については今後の理事会で詰めていくという。会費は、昨年と同じ200レアルで据え置くことが決定された。
引き続き、会員提案事項として曽我義成(そが・よしなり)氏(4期)が「子孫に(南米産業開発)青年隊の歴史を残す必要があり、ポルトガル語を入れた65周年記念誌を作ったほうが良い」と発言。同件に関しても今後の理事会で話し合われる。
出席者全員で「産業開発青年隊歌」を歌い、閉会の辞を吉田茂治(しげじ)氏(7期)が行って、総会は締めくくられた。