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《ブラジル》駐米大使がようやく決まる=大統領三男の騒動などもあり

 13日、上院外交委員会でのサバチーナ(口頭試問会)で、ネストル・フォルステル氏が満場一致で駐米ブラジル大使に認められた。ボルソナロ大統領は同職に三男エドゥアルド下議をと熱望していたが、諸般の事情でかなわず、人事が停滞していた。14日付現地紙が報じている。
 同職は昨年4月、エルネスト・アラウージョ外相が、駐米大使だったセルジオ・アマラル・フェルナンド・ピメンテル氏を解任して以来、不在のままだった。
 昨年7月、ボルソナロ大統領はエドァウルド氏を駐米大使に指名した。だが、「縁故での指名」として強く批判され、さらに外交上の職務経験のなさや、英語能力も疑問視されていた。
 そのため、上院での強い反対に遭い、サバチーナが開かれない状態が続き、ボルソナロ親子は10月に同職を断念した。
 結局、ピメンテル氏解任後、代行で大使を務めていたフォルステル氏が指名され、13日に行われたサバチーナでも外交委員の上議12人が全員賛成し、承認された。
 フォルステル氏は、ブラジルが国際的に批難を浴びたアマゾンでの森林伐採問題や、米国在住のブラジル人が130万人に増えていること、18~19年に米国への不法入国を試みたブラジル人が1万8千人もいたことなどについて訊かれたが、「いたずらに騒ぐ必要はない」として、冷静に回答を行った。
 正式な任命には上院本会議での承認が必要だが、反対されるような要素はなく、素直に承認される見込みだ。