五輪の女子サッカーで輝かしい成績をおさめた経歴を持つスウェーデン人のスンドハーゲ氏が、3月2日から12日までフランスで行われる親善大会に挑むブラジル女子代表メンバー23人を発表した。
ブラジル女子代表は7月22日に開幕する東京五輪を今年の最大目標としている。
スンドハーゲ監督は、「東京五輪に出場するチームは全て、金メダルを目標にしてくる。ブラジルも選手の質を考えれば当然優勝を狙える。しかし、大会に出場する各チームのレベルは拮抗している」と語った。
23人の中には2人の代表デビューの選手がいる。ディフェンダーのジュシナーラと、ゴールキーパーのナターシャだ。
スンドハーゲ監督は、「国内組が多いことも以前と比べての変化。多くのブラジル人選手は欧州でプレーしてきたが、現在は何人かが国内チームに戻ってきている。国内の女子サッカーはテレビやネット中継で見ることが出来、そのことは私が仕事を進める上でとても重要。今回の発表の前、私は欧州のチームよりブラジル国内のチームを多く視察した」と語る。
選出メンバーと所属チームは以下の通り。
《ゴールキーパー》
アリーネ:テネリフェ(スペイン)、バルバラ:アヴァイー/キンダーマン、ナターシャ:パリFC(フランス)
《ディフェンダー》
タミレス:コリンチャンス、レチシア・サントス:FFフランクフルト(ドイツ)、ジュシナーラ:レヴァンテUD(スペイン)、ブルーナ・ベニテス:インテルナシオナル、エリカ:コリンチャンス、ダイアネ:タコン(スペイン)、ラファエレ:長春(中国)、タイラ:サントス
《ミッドフィルダー》
タイーザ:タコン(スペイン)、フォルミーガ:パリサンジェルマン(フランス)、ルアーナ:パリサンジェルマン(フランス)、アンドレシーニャ:コリンチャンス、アンドレッサ・アウヴェス:ローマ(イタリア)、デビーニャ:ノースカロライナ・カーレッジ(アメリカ)、アリーネ・ミレーネ:フェロヴィアリア、ドゥダ:サンパウロ
《フォワード》
クリスチアーネ:サントス、ルジミラ:アトレティコ・デ・マドリッド(スペイン)、マルタ:オーランド・プライド(アメリカ)、ジェイセ:マドリッドCFF(スペイン)、ビア・ザネラット:パルメイラス
ブラジル女子代表は3月4日にオランダ、7日にフランス、10日にカナダと戦う。
また、4月8日にはコスタリカ、14日にはアメリカとの親善試合も組まれており、五輪直前の6月には、日本代表(なでしこJAPAN)との試合を行う方向で調整中ともブラジルメディアは報じている。昨年、スンドハーゲ氏が監督に就任して以降のブラジル女子代表の戦績は6勝2分で、世界ランキングもトップ10の9位に返り咲いた。(18日付グローボ・エスポルテより)