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ブラジル日本青年会議所=浅村マルセロ新会頭が就任=「成長するために革新する」

新執行部の皆さん、中央が浅村新会頭

 ブラジル日本青年会議所(JCIBJ、和田ロドルフォ会頭)が10日、『2020年役員就任式』をサンパウロ州議会で開催し、浅村マルセロ新会頭ら新役員が就任し、約130人が祝福した。
 冒頭、青年会議所創立者の今井ヤスオ氏に1分間の黙祷が捧げられた。
 ブラジル日本商工会議所の平田藤義事務局長は「青年会議所は本会議所の中に生れ、独り立ちした存在。日伯交流を促進する上で、今も我々ができないような、手が届かない部分で活躍してもらっており補い合う関係。東京五輪の今年も、独自の活動に励んでほしい」とエールを送った。

ブラジル日本商工会議所の平田事務局長が熱弁を奮う様子

 さらに、世界に誇る日本製品とその思想がちりばめた本『O MUNDO AGRADECE! COISAS DO JAPAO』(『世界が感謝!「日本のもの」』ポルトガル語翻訳版、ニッケイ新聞、19年)を浅村新会長にプレゼントした。
 ブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長は、「青年会議所は文協のさまざまなイベントで重要な役割を担っている大事なメンバーだ。日系社会だけでなく、ブラジル社会にも役立つプロジェクトを一緒にやってこう」と呼びかけた。
 野口泰在サンパウロ総領事は、11月に横浜で青年会議所世界会議が開催されることを挙げ、「ブラジルの活発な活動の様子を日本で報告してほしい」と語った。野村アウレリオ・サンパウロ市議は「40年前、私もこのメンバーだった。ブラジル日本青年会議所が開催した昨年のブラジル青年会議所全伯大会は素晴らしかった。ブラジルだけでなく、もっとグローバルに活躍を」とOBとして進言した。

 和田会頭は「とても凝縮された1年だった。無事にバトンを渡せてホッとしている」と業績を振り返った。司会が前に呼んだ歴代会頭約20人は、和田氏がつけていた会頭の首飾りを外し、浅村新会頭に掛け替える儀式を行った。
 ブラジル青年会議所の高橋ネルソン副会頭が、会長就任の誓いを読み上げ、浅村新会長は唱和して誓った。任期は1年。
 続いて新会頭の挨拶となり、「松柏学園で習った価値観と同じものを青年会議所活動に感じている。“貴重な機会は一度しか現れない”との言葉に従い、引き受けることにした。『成長のために革新する』(Inovar para Crescer)をテーマとし、青年会議所の認知度を上げる活動にも力を入れたい」と意気込んだ。
 その後、会場を移し、鏡割りの後、サンパウロ州商業評議会(JUCESP)の飯星ヴァルテル会長の音頭で乾杯し、和やかに歓談した。
 青年会議所は1982年6月24日に今井ヤスオ氏の働きかけにより、ブラジル日本商工会議所の一部門として発足し、02年に独立した。現在18~40歳の約35会員が活動に積極的に参加、41歳以上のシニアメンバーは100人以上にもなる。