9日に殺害された、ボルソナロ大統領一家ともつながりのあるミリシア、アドリアノ・ダ・ノブレガ容疑者の再検死が行われることになった。19日付現地紙が報じている。
判断を下したのは事件の起きたバイア州エスプラナーダのアウグスト・ユゾ・ジョウチ判事で、同州検察局とアドリアノ容疑者の未亡人からの要請を18日に受け入れた。
この決定は、ボルソナロ大統領が「証拠隠滅などには興味がない」としながらも、「遺体を改めて検死させたい」と発言した直後に出された。
またこの日、アドリアノ容疑者と家族ぐるみの付き合いが噂されていた大統領長男フラヴィオ上議が、自身のSNSで彼の遺体が映った動画を上げ、「あばら骨が7本折られ、頭を銃で殴られ、胸には熱い金属を押し当てた火傷の痕。至近距離から打ち込まれた銃弾は心臓と肺に穴を開けた。それでも(労働者党の)バイア州の監察医らは彼が拷問にあっていないというのか」との文章を掲載した。
バイア州のマウリシオ・バルボーザ保安局長は、フラヴィオ氏の批判は根拠がなく、掲載した動画もバイア州とリオ州の監察医らが認可していないものだと反論している。