サンパウロ市内の学校で生徒たちに暴力を振るっているところを録画された軍警たちが、停職処分を受けたと、20日付現地紙が報じている。
事件は18日、サンパウロ市西部リオ・ペケーノの州立校「エミジオ・デ・バロス」で起こった。
映像には、軍警5人が生徒2人に対して暴力を振るい続ける様子が映し出されている。ひとりが押さえつけられて動けなくなった間も、もうひとりは顔を平手打ちにされたり、殴られたりした。
録画には、ほかの生徒たちの「もう、やめて」という叫び声も入っている。また、警官のひとりが銃を抜き、生徒たちに銃口を向けた瞬間も映っている。
この映像は生徒たちの携帯電話で撮影され、その日のうちに大量に流れた。事実を重く見た軍警は19日、暴行に関わったとされる5人(4人との説も)の軍警に対して停職処分を下した。
暴力を受けた生徒たちも警察で事情聴取を受けている。
今回の騒動の発端は、軍警から暴力を受けた少年のひとりが、出席日数不足から退学処分にされたのを不服として、校長室で抗議したが、聞き入られなかったため、校内から立ち去ることに強く反対し、居座ったために軍警が呼ばれていた。
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