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12県人会が節目迎える=9県が式典や記念事業計画中=知事ら慶祝団も続々来伯予定

記念式典を開催予定の県人会

 今年は12県人会が創立してから節目の年を迎える。現時点で3県は式典開催が未計画だが、9県は日本から知事や県議会議長ら慶祝団を迎えて式典を行ったり、記念事業を実行して、日伯交流の深化や県人会活動の活性化のキッカケにしようとしている。そんな各県人会に周年記念行事などの予定を聞いた。

 ブラジル秋田県人会(川合昭会長)は、創立65周年記念式典を10月25日に、サンパウロ市のブラジル三重県人文化援護協会会館で行う。川合会長は「昨年から知事や県議会など、30以上の関係者・機関に出席を呼び掛けている。知事は過去に2度来伯しており、今回も来てくれるのでは」と期待を寄せる。
 3月1日には「第5回本荘追分ブラジル大会」をサンパウロ市の秋田県人会会館にて開催予定で、これを創立60周年記念行事としている。
 在伯群馬県人文化協会(磯白田ネウザ会長)は、創立75周年記念式典を10月11日に、三重県人会会館で挙行予定。母県からは県庁国際課職員が来伯する方向で進めている。ただし、次の80周年を見据えて、大きな行事にはせず、内輪で節目を祝うという。同県はサンパウロ州との姉妹提携も40周年を迎える。
 東京都友会(鈴木ワグネル会長)は創立55周年を迎えるが、式典など記念行事の予定は今のところ立っていない。3月に定期総会で役員改選が行われるため、その後の新役員で記念行事について協議する。
 神奈川県文化援護協会(行徳ミルトン会長)も創立55周年を迎えるが、現在記念行事を行う予定はない。行徳会長を含む理事は、1月の定期総会で選出されたばかりで、「今後の役員会で記念行事について協議する」とした。
 ブラジル富山県人会(市川利雄会長)は、創立60周年と同県・サンパウロ州友好提携35周年記念式典を11月8日に、サンパウロ市の愛知県人会会館で開催予定。市川会長によれば「知事に来てほしいが、秋に知事の任期満了に伴う改選があり、どうなるか分からない」とのこと。「他にも周年記念行事を行いたい。したいことはたくさんある」とも述べ、県人会活性化に向けて意欲を見せた。
 在伯奈良県人会(鈴木肇(はじめ)ジルベルト会長)は、創立60周年記念式典を10月18日に、愛知県人会会館で行う。知事の来伯は母県と調整中で、市議が10人ほど来伯予定。記念誌も制作する。
 在伯大阪なにわ会(下平尾清美会長)は創立55周年を迎えるが、記念行事の開催予定はない。事務局によれば、「今後検討する」という。
 ブラジル兵庫県人会(松下マルリ会長)は、創立60周年記念式典を挙行する予定だが、詳細は未定。事務局は「8月頃になるのでは」としている。同県・パラナ州姉妹提携も50周年を迎え、同県の海外出張所である「兵庫県ブラジル事務所」(永田展之所長)が同州クリチバ市にあることから、サンパウロ・パラナ両州で同時期に記念行事を開き、知事の出席を予定している。
 ブラジル広島文化センター(吉広ロベルト貞夫会長)は、創立65周年記念式典を知事も同席の上、来年の1月頃にサンパウロ市の同県人会会館で開催予定。知事の都合により来年になった。なお今年の7、8月頃にも、県人会会員を中心に、内輪で節目を祝う会を開く。吉広会長は「式典の他にも記念行事を行っていきたい」と話している。
 ブラジル香川県人会(高橋エウザ会長)は、創立65周年記念式典を行う予定だが、詳細は未定。知事が来伯予定で、母県と日程を調整中。
 ブラジル福岡県人会(南アゴスチーニョ俊男会長)は、創立90周年・県人移住110周年記念式典を7月19日に開催予定。知事ら慶祝団の来伯に関し、現在母県と調整中。県庁がジャパン・ハウスで県特産品を紹介する福岡フェアーを開催する予定。
 ブラジル佐賀県文化福祉協会(西山実会長)は、創立65周年記念式典を8月末頃に行う予定。知事も来伯する方向で母県と調整している。


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 今年は12県人会が周年の節目を迎え、多くの県人会が母県と連携し、記念行事の準備を進めている。県人会の行事は、知事や県議会議長が来伯・出席することで一層盛り上がる。だが今年は東京五輪が開催される関係で、知事の日程調整が難しいという。ブラジル広島文化センターでは、知事に同席してもらうため、記念式典を来年に行う。県人会活動の活性化のためにも、できるだけ知事ら母県の慶祝団には来てほしいところ。