ブラジル地理統計院(IBGE)は28日、2019年のブラジル全土の平均世帯収入は、1人当たり月額1438・67レアルだったと発表した。
この数値は、1373レアルだった2018年より、65・67レアル(4・8%)増だ。
この額は、IBGEが毎年行う、全国家庭サンプル調査(Pnad)のデータを使ってまとめられた。調査結果は連邦会計検査院(TCU)に送られる。
「1人当たりの平均世帯収入」とは、特定の地域(「ブラジル」や、「リオ州」、「サンパウロ州」など)の平均世帯収入を、平均世帯人数で割ったものだ。
ブラジルは州ごとに教育レベルや生活習慣などが異なり、平均的な世帯人数にもばらつきがあるため、「平均世帯収入」だけで比較するのではなく、それを「平均世帯人数」で割る必要がある。
ブラジル国内を州別に見ると、首都ブラジリアがある連邦直轄区(DF)が2685・76レアルで最高で、最低はマラニョン州の635・59レアルだった。
サンパウロ州は1945・73レアル、リオ州は1881・57レアル、ミナス・ジェライス州は1357・59レアルだった。
Pnadはブラジル全5570市中、3500市の21万1千世帯を対象に行われた。州ごとの「1人当たりの平均世帯収入」は、連邦政府から各州、並びに行政区分上「州」扱いの連邦直轄区に公布される、州参加基金(FPE)の配分基準の一つとして機能する。
19年の場合、1人あたりの平均世帯収入が法定最低賃金(998レアル)を上回った州は12州あった。(28日付アジェンシア・ブラジル、同G1サイトより)
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