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《サンパウロ州》スズメバチの巨大な巣発見=農村部で放置された家の軒で

住民の手を借りて取り外した、巨大なスズメバチの巣とイヴァン氏(27日付G1サイトの記事の一部)

 サンパウロ州内陸部イタオカ市の農村部で、誰も住まなくなって放置されていた家の清掃を行っていた住民達が週末に、巨大なスズメバチの巣をみつけた。
 あまりの大きさに驚いた住民達から連絡を受けて駆けつけたジャーナリストのイヴァン・エヂソン氏(60)によると、見つかった巣はモヌケの殻で、直径2メートル、高さ90センチ、重さ約15キロという巨大なものだ。
 イヴァン氏はハチがいない事を確かめた後、住民達の助けをかり、数人がかりで軒から外し、車の上に載せると、自宅に持ち帰った。イヴァン氏はこの巣を、イタオカ市に開設される博物館の展示物の一つにしたいと考えている。
 「こんなに大きな巣は誰も見た事がない。ハチがいなかったから、外すだけでよかったけど、まるで段ボールで作ったみたいな模様まで入っている。展示すれば、観光客の目を引くに違いない」と、イヴァン氏は語っている。
 昆虫などの生態に詳しいヴィダル・ハダジ・ジュニオル氏によると、この巣は紙を噛み砕いて巣作りをするスズメバチの巣に違いないという。また、これほど大きな巣は珍しく、人が余りいない場所などでしか見られないという。
 スズメバチに刺されると強烈な痛みと共に、アレルギー反応などを起こす事もあるため、巣やハチの扱いには注意が必要だ。スズメバチの巣に燃料や殺虫剤のような化学物質をかけたり、物をぶつけたりすると、ハチが猛攻を仕掛けてくる事があるので、慎重に行動する必要がある。また、子供やペットなどがアレルギーを持っている可能性がある時は、巣には近寄らせないようにする配慮も必要だ。
 同氏によれば、巣を取り除く時も、本当なら、専門家を呼んだ方が良いという。(27日付G1サイトより)