サッカー監督としてグレミオを率い、1983年にはリベルタドーレス杯とトヨタ杯を制覇。1997年には日本でも、Jリーグの東京ヴェルディ(当時はヴェルディ川崎)も率いたヴァウジール・エスピノーザ氏(72)が27日、リオ市で亡くなった。
同氏は、日本の本田圭佑も所属するリオのボタフォゴのテクニカルディレクターを務めていた。
エスピノーザ氏は1989年にも、ボタフォゴを率いてリオ州選手権で優勝した経歴を持つ。ボタフォゴはこの優勝で、21年間に及ぶ無冠時代に終止符を打った。
同氏は腸がんを患っており、容態が悪化したため、17日に手術を受けたが回復せず、帰らぬ人となった。通夜はリオ市南部ボタフォゴ地区のボタフォゴ本部で行われ、28日朝、リオ市記念墓地に埋葬された。
37年前、故人とは選手と監督の関係でグレミオのクラブ世界一に貢献した現グレミオ監督のレナト・ガウーショ氏は、「悲しい知らせとともに目覚めた。エスピノーザ氏は自分にとって、2番目の父、年の離れた兄のような存在だった。冥福を祈ります」とのコメントを残した。
また、現役時代にエスピノーザ氏に指導を受けた元セレソンFWのロマーリオ上議も、インスタグラムに追悼文を投稿した。