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ブラジル音楽の巨匠ギンガら=日本公演の演奏をCD販売

販売されているCDジャケット画像

 ブラジル音楽界の名作曲家で、ギターの名手としても知られるギンガら4人のアーティストが、昨年4月に日本公演を行った。その際の演奏などが収録されたCD『Japan Tour 2019』が、1月23日から販売されている。
 日本公演を企画・開催した株式会社ラティーナのプロデューサー、宮ヶ迫ナンシー理沙さん(二世)が1月27日に来社し、話を聞いた。公演は株式会社シャ・ラ・ラ・カンパニーとの共催。
 参加アーティストはギンガ、実力派歌手モニカ・サウマーゾ、リード奏者テコ・カルドーゾ、ナイロール・プロヴェッタの4人。いずれも現代ブラジル音楽界を代表し、日本にも多くのファンを抱える巨匠らだ。
 CDには、4人の公演での演奏や、日本滞在中にスタジオで演奏されたものなど全12曲を収録した。
 宮ヶ迫さんによれば「過去に4人の共演はあったが、4人の名義での作品(CD)は初めて」とのこと。現在は日本での販売のみだが、今後ブラジルでの販売も予定されている。
 アーティスト訪日の経費やCD製作の実現にあたっては、インターネットを通じて広く資金提供を呼び掛けるクラウドファンディングを利用。約500人による約600万円の資金協力が得られたという。
 日本公演は昨年4月に東京都、大阪府などで3公演が行われた。
 なお、同社が刊行する世界の音楽情報月刊誌『ラティーナ』は、4月発売の5月号をもって休刊すると発表した。今後はデジタルでの情報発信(www.latina.co.jp)を目指すという。


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 ラティーナ社の宮ヶ迫ナンシー理沙さんによれば、ブラジルの名作曲家ギンガは、好きな音楽で他人から口を出されたくないから、敢えて音楽で生計を立てず、本業はリオで歯科医をしているというから驚き。車すら持たず、有名作曲家にも関わらず、質素な生活に甘んじているとか。「質実剛健」「清貧」を重んじる日本人好みのブラジル人ミュージシャンかも。今どきのファンキ歌手はキンキラキンの首飾りをこれみよがしにジャラジャラするが、それとはまったく対照的だ。
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 さらに宮ヶ迫さんによれば、ブラジルの名作曲家ギンガが使用しているギターは、日本人ギター製作家の越前良平さんが作っているという。ギンガのマネージャーがカナダで開催されていた楽器の見本市で、同氏製作のギターを見つけたことがきっかけだとか。意外なところに日伯音楽のつながりがあったものだ。