サンパウロ市のカーニバルは期間中ずっと曇り空や雨が続き、例年になく寒い天気が続いていたが、2月29日~3月1日の土日に、公式カレンダー最後となるイベントが行われた。結局、最後の最後まで天気が回復することはなく、肌寒い中でのブロッコ行進だったが、人出には影響がなく、大勢の人数で賑わった。中でも、日曜日にイビラプエラ公園で行われた、現在国内屈指の人気女性歌手アニッタのショーは盛り上がりを見せ、40万人ほどの群集が集まる盛況ぶりだった。また、コンソラソンでは同日、女性歌手のダニエラ・メルクリが登場。「自由の闘士」として知られる彼女は、表現や教育の自由を訴え、聴衆を沸かせた。
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コロナウイルスの感染が世界的に広がり、ブラジルでもサンパウロ市で2人の感染が確認されたことで人々の話題を独占している。だが、さほど騒がれてはいないけど怖いのがサランポ(麻疹、はしか)で、サンパウロ市では先週、今年初の死者が確認された。サンパウロ州では昨年、消滅していたはずのサランポが復活し、1万755人の患者が出た上、14人が死亡した。今年もすでに246人の発症が確認されている。また、デング熱の罹患者も過去数年で最も多いとか。コロナだけに気をとられてはいけない。
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週末行われたサッカーのサンパウロ州選手権。サンパウロは、本拠地モルンビで行われた強敵ポンテ・プレッタ戦を2―1で制した。これでサンパウロはグループCで2位に勝ち点差5の首位。今週はじまるリベルタドーレス杯に向けてもはずみをつけた。サンパウロのリ杯初戦は5日。敵地ペルーでのビナシオナル戦だ。