2月18日付樹海コラム《県連日本祭りで「日本移民ショー」改訂版再演を》に対する読者からの感想が送られてきた。サンパウロ州ポンペイア在住の須賀得司さんで、ありがたいことに《大いに共鳴、一筆参らす次第》とのこと。一世が日本語世界の中で主張した日本文化を、二世、三世がポルトガル語世界の中で独自に再解釈した「日系文化」が全盛になっているというコラムの主旨に関し、須賀さんはかつて《親の背と云う言葉あり成人の混血孫の仕草は日本》と詠んだと回想。まさに日系文化としての仕草が、混血孫の背中に現れていること詠った作品だ。感想の最後には《県連主催の日本祭りの成功をお祈りいたします》と締めくくられている。
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先週、サンパウロ市アクリマソン区の薬局でマスクを探していたら、店員から「今は入荷したばかりだからたまたまあるけど、普段は在庫ゼロ。なんでも、マスクを中国に輸出しているから国内が品薄になっていると聞いた」とのこと。中国から始まり、日韓・イタリアなどで感染が拡大している新型コロナウイルスの影響は、ブラジルでも広がっている。とはいえ日本では偽ニュースが出回って、マスクどころかトイレットペーパーなどの紙製品まで買い占めが起きたり、インターネットオークションで高額転売されるなどの事態も起きているとか。ブラジルでは、昨日までの路上カーニバルでは上半身裸のような格好をして密集状態の中で踊りまくっている若者が多数いた。そんな具合で、ブラジルでは今のところ一般人がウイルス・パニックに陥ることはなさそう。むしろ、もっと気にした方がいいかも。