最高裁のマルコ・アウレーリオ・メロ判事は、ラヴァ・ジャット(LJ)作戦で起訴された、元リオ市長のエドゥアルド・パエス氏に関する調書を1年間手許に止め、19日に選挙地域裁に送ったが、選挙地域裁での判断は同氏のリオ市長選出馬には影響しなくなったと、3日付フォーリャ紙が報じている。
最高裁は昨年3月、パエス氏の裁判はリオ州の選挙地域裁に回すことを決めた。同氏は、オデブレヒト社役員らが行った報奨付供述により、選挙の裏金疑惑と、収賄や資金洗浄の疑惑で起訴されていた。起訴状によるとパエス氏は、12年の選挙時に1160万レアルと575万ドルを受け取り、10年選挙でも、同党候補の選挙資金として300万レアルを支払わせたとされていた。
最高裁では昨年3月、選挙関連の金の動きがある裁判は選挙裁に送ることを決めたが、マルコ・アウレーリオ判事は同件絡みの書類を約1年間手許に残していた。同判事は19日にメディアから質問を受け、選挙地域裁への書類送付を決めた。
汚職絡みの裁判を選挙裁判所に回すとの判断はLJ作戦班の敗北を意味する。それは、選挙裁判所には複雑な事件を判断する機能がないためだ。また、選挙地域裁が捜査開始を許可しても、10月までに、リオ市長選への出馬資格を失う「裁判2審での有罪」が起こることはまず不可能だ。
パエス氏は今年のリオ市長選への出馬が有力視されており、昨年12月のダッタフォーリャの世論調査では、現職のマルセロ・クリヴェラ氏に3倍近い大差をつけて支持率1位になっている。