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県連故郷巡り=9月にカナダとシアトル=スティーブストン、日系祭りも

 ブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)が『第53回移民のふるさと巡り』の参加者を募集中だ。9月2日~10日まで6泊9日で、カナダのビクトリア1泊、バンクーバー3泊、米国シアトル2泊を巡る。
 2日に出発し、3日にカナダのトロント経由でビクトリア着。ブッチャート・ガーデン、ビクトリア・ダウンタウン等を観光する。
 4日はカンバーランドの慰霊碑で法要を行う。同地では日本人移民が炭鉱開拓に従事し日本人村も存在したが、第2次大戦中に強制移動で消滅した。戦後、跡地には同地に住んでいた日系人を偲ぶ記念碑が建立されている。
 夜はバンクーバーで、地元の日本人コミュニティと交流及び夕食会を行う予定。
 5日はチャイナタウンやオリンピックの聖火台などを観光。昼食後には同地の日系文化センター・博物館が主催する日系祭りに参加する。
 6日は、日系人が初めて移住したかつての日本人街スティーブストンで、日系人所縁の博物館やブリタニア・シップヤード、ムラカミハウス等を訪れる。
 7日はシアトルに移動して観光地をめぐり、8日に日本文化センター、日本館劇場、北西部最大の日系スーパーマーケット宇和島屋等を訪問。夜には地元の日本人コミュニティと交流及び夕食会が催される。
 シングル5830ドル、ツインは4960ドル、申込金は1千レアル。定員になり次第、締め切りとなる。
 詳細の問い合わせ、申し込みはクイックリートラベル(電話=11・2198・8588、メールアドレス=grupos1@quicklytravel.com.br)まで。


□関連コラム□大耳小耳

 県連主催の『第53回移民のふるさと巡り』では、9月5日に『朝日軍オールドボーイズ』との交流も企画されている。朝日軍とは、戦前に設立された日系カナダ人の二世を中心とした野球チーム。当時は日本人への人種差別が激しかったこともあり、「日本人の誇りを白人に見せつけたい」という思いで同チームは作られたという。第2次大戦で解散せざるをえなくなったが、強豪として名を馳せ、日系人に大きな誇りをもたらした。戦後はドキュメンタリー作品や漫画、本の題材とされ、03年にはカナダ野球殿堂入りチームとなった。現在はその流れを組む日系人野球チームが残っており、度々訪日試合も行っているのだとか。当時を知る人はいなくても、貴重な歴史はチームで語り継がれているはず。交流でそのような話が聞けるのも期待したいところだ。