リオ市警が5日、バイシャーダ・フルミネンセ地区で積荷などの強盗を繰り返していた犯罪者の摘発作戦を実施、82人を逮捕した。
エスポリアドール2と命名された作戦は、通行人や家屋、金融機関、商業施設を狙い、積荷や車などを盗んでいる組織やグループを摘発するためのものだ。
バイシャーダ・フルミネンセ地区13市での犯罪行為は、麻薬密売者が同地区での麻薬の売上を増やすために行ったものが大半と見られている。市警によると、麻薬密売者達は、より多くの資金を手に入れるために、強盗・窃盗犯への武器の貸し出しまで行っているという。
エスポリアドール2作戦はバイシャーダ・フルミネンセ地区の19の警察署が共同で行ったもので、強盗犯だけでなく、盗品を受け取り、販売するという形で犯罪行為を支援していた商店主らも逮捕された。
市警のフェリッペ・クリ警部によると、今回の作戦のきっかけとなったのは、犯罪者が各地の配送センターに侵入し、携帯電話の入った積荷を強奪した事件で、その後の捜査で、盗品を受け取った各地の商店主がそれを売り捌き、売上の一部を麻薬密売者達に渡していた事が判明したという。
同種の事件では、機関銃や輸入品の拳銃なども使われており、5日の作戦実行時にも、警官と犯罪者が銃撃戦となる場面が見られた。犯罪者達は、バリケードを作って放火するなど、あらゆる形で警官の行動を阻止しようとした。また、警官との抗争で、容疑者が1人、死亡したという。