週明けブラジル株は12%ダウン=開始早々30分で10%下落、取引一時停止=レアルは史上最安値更新=原油下落で石油公社株は30%下げ

【既報関連】新型コロナウイルス感染拡大への恐れと、石油輸出国機構(OPEC)とOPECに加盟していない国々との間の議論が決裂し、原油の価格競争に突入して原油価格が暴落したこと、時差の関係上、ブラジルの市場が開く前に各国株式市場が大きく下げていたこと、さらに国内の要因も重なり、9日のブラジル株式、為替市場は大荒れの展開となった。同日付ブラジルサイトが報じている。
9日のサンパウロ市株式市場指数(Ibovespa)は、午前10時の取引開始から32分間で、8万8178・4ポイント(P)に落ち、直前の取引となった6日の終値、9万7996・8Pから、10%下落した。
ブラジル株が10%下落すると、取引を30分停止する措置(サーキットブレーカー)が取られる。これによって10時35分~11時05分までの取引が中断された後も、Ibovespaは低調で、同日午後5時の時点では、8万5931・4P(前日比マイナス12・31%)をつけた。
また、ブラジル通貨レアルも、ドル高レアル安が進んだ。9日の為替相場は、午後5時時点で、1ドル=4・74レアルと、前日比2・29%のドル高となった。
9日の株式相場で最も大きく値を下げたのは、石油公社のペトロブラス(PB)社株だ。
ブラジリア時間9日午後2時半の時点の原油価格は、ブレント原油、WTI原油共に、約20%低下した。PB社の自社株式総額は、先週6日の取引終了時点では3069億レアルだったが、9日午後1時の段階では2395億レアルと、674億レアル(22%)もダウンした。
これまでのPBの歩みの中で、1日で最も時価総額を失ったのは、2018年5月24日に、トラックストの影響と、燃料価格の調整方法に対する批判とで472億レアル失われた時だったが、9日午後5時前の時点では通常株、優先株ともに30%以上下げており、18年の下げ幅を上回ることが濃厚だ。
こうした動きを受け、パウロ・ゲデス経済相は9日、「我々経済スタッフは、平静そのものだ。経済省には経験豊富なスタッフがそろっているし、こうしたショックは初めてのことではない。今は慌てずに、建設的な態度でことに当たるべき時」と語った。