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《ブラジル》ボルソナロ大統領=反議会・反最高裁デモへの参加呼びかける=上下院議長らとの対立不可避

9日、訪米中のボルソナロ大統領(Alan Santos/PR)

 ボルソナロ大統領が7日、15日に行われる反連邦議会、反最高裁のデモに関し、国民に参加を呼びかける発言を行い、議会と最高裁から強い反発の声が上がっている。8日付現地紙などが報じている。

 15日のデモは、カーニバル期間前にボルソナロ大統領がワッツアップに参加している友人たちに告知動画を拡散し、問題となっていた。この動画はボルソナロ氏を褒め称え、軍を擁護すると共に、連邦議会や最高裁を攻撃する内容だった。
 動画拡散を批判された大統領は、「あれは5年前のデモのものだ」と弁解したが、動画には、2年前や今年の映像が含まれているなど、矛盾点も指摘されていた。
 だが、大統領は7日、ロライマ州ボア・ヴィスタでのイベントで、15日のデモに関して「これは国民による自発的なデモだ。民衆の声を恐れるような政治家は政治家とは言えない」「これは連邦議会や最高裁に反対するためのデモでもない。ブラジルのためのデモだ」、さらに、「民主主義に反対するデモが不人気などと言うやつは嘘つきだ。民衆と向かい合うのを怖がっているだけだ」と発言した。
 この発言後、ボルソナロ氏は米国に向かい、企業家との会合や米軍基地の訪問、トランプ大統領との会談などを行った。
 他方、大統領の発言はビデオに収録され、ボルソナロ大統領やエドゥアルド下議のツイッターで拡散された。また、その直前には、大統領支持者たちが流した「#マイアが刑務所に入ることを望む」が6万回以上もシェアされている。
 これらの動きを受け、ダヴィ・アルコルンブレ上院議長は周囲に「非常に心配だ」と洩らした。同議長はジアス・トフォリ最高裁長官と会い、今後の対応を話し合った。そこでは、公式声明を行う場合は連邦議会と最高裁が共同で、2月の時よりも厳しい発言を行うことで見解が一致した。
 大統領発言に先立つ6日、ロドリゴ・マイア下院議長はサンパウロ市で行われた討論会で、「連邦政府はフェイクニュースを撒き散らし、憎悪の空気を高めるシステムを作っている」として、技術の進歩が個人攻撃の場を拡大したことへの懸念を表明。「大統領は民主主義を実践するとの約束を不確かなものとし、投資家たちを遠ざけている」と、厳しい批判も行った。
 大統領の発言はユーチューバーなどの極右支持者を刺激しているが、反感も強い。8日には既にサンパウロ市などで、国際女性デーにちなんだ女性たちによる反ボルソナロ・デモが行われた。8日のデモでは、男性至上主義や差別への反対と共に、民主主義擁護が謳われた。
 また、予算基本法(LDO)への拒否権に関する審議終了後の大統領発言で議会との間に再び緊張関係が生じたことで、オマール・アジス下議らは経済のさらなる悪化への懸念を口にしている、先週は1ドル=4・65レアルに到達。株価指数も10万ポイントを割ったが、今週は週明けからさらに波乱含みの動きを見せている。

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