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ジェトロ=群馬県高崎市の梅をPR=特製黄緑だるまの目入れ式も

参加者を代表して高崎名物のだるまの目入れ式を行ったクリスチーナさん、大久保所長、磯白田ネウザ群馬県人会会長、高崎メトロポリタンホテルの井田昭彦総料理長、白石テルマ氏、今井だるま店NAYAの今井裕久社長

 ジェトロ・サンパウロ事務所(大久保敦所長)と群馬県の高崎商工会議所は先月17日、ジャパン・ハウス(JH)2階の「レストラン藍染」にて、料理人やレストラン、メディア関係者など限定で高級食材紹介パーティ「日本の味(Sabores do Japão)」を開催した。
 約60人が出席し、高崎商工会議所の高崎メトロポリタンホテルの井田昭彦総料理長と藍染シェフの白石テルマ氏による料理を堪能し、高崎市名物のだるまも紹介された。
 開会前には日本酒の試飲会や梅の加工品の試食会が行われ、出席者らは列に並び美味しい日本酒を味わった。

 開会後は大久保所長の挨拶後に、今井だるま店NAYAの今井裕久社長が「眉が鶴、髯は亀をモチーフにしており縁起が良い。今回はブラジルなのでだるまの色も黄色と緑にした」と特製の高崎だるまを見せて説明した。

 黄色と緑のだるまを前に「これから皆で目を入れます」と今井社長が呼びかけると、大久保所長、井田総料理長、白石氏、群馬県人会の磯白田ネウザ会長、くじ引きで当たったクリスチーナさんが順に筆で黒い右目を描き、今井社長が仕上げた。
 高崎市で梅加工製品を生産する大利根漬の富澤慎一社長が、日本で2番目の収穫量を誇る同市の梅について説明。代表品種『白加賀梅(しらかがうめ)』で作ったカリカリ梅やかりんこ梅チップ等の加工品が紹介され、「ブラジル食材にどんな梅料理が合うか、白石シェフと井田さんに検討してもらった。その料理を牧野酒造の酒と共に味わってください」と語り、試食会が始まった。
 梅酒と共に出てきたのは、ゆあさ農園のかける梅干しとブラジルのヒラメと酒粕のマリネと、ローストビーフとモーリョ・ヴィナグレッチ。素材独特の味を活かすために日本から中国岩塩を持ち込んで使っており、梅のさっぱりした味を効かせた。
 かりんこ梅と肉を合わせたリブロースとタマネギフォンデュの梅肉がけは、素材を活かす焼き方にこだわり、梅肉と紫の玉ねぎで見た目も豪勢に盛り付け。これに吟香粕取焼酎「大盃」を合わせた。高崎産の小麦粉を使ったたぬきうどんは、香りを殺さないように温度にもこだわり、梅かりんこを絡めて食した。

 そうしてイベントが無事に終わる間際、黄緑だるまの左目も描かれた。
 グローボTV局の専属女優ジャケリネ・サトウさん(31、三世)は、恋人で映画監督のロドリゴ・ベルナルドと共に参加。幼い頃から日本食に親しんでいたという彼女は、「梅の味がサッパリとしていて美味しかったわ」と喜んだ。