ボルソナロ大統領は17日、ブラジル北部ロライマ州パカライマ市とベネズエラの国境を15日間。部分的に閉鎖すると発表した。これは、同州のアントニオ・デナリウム知事の要請に部分的に応えたものだ。ブラジル人以外はブラジルに入ることが来なくなるが、商用車は通行を許される。大統領は「商用車の通行まで止めたら、ロライマの経済もベネズエラの経済も枯渇する」と語った。新型コロナウイルス災禍は、石鹸にも事欠く隣国も襲っており、国境閉鎖で周辺地帯に住むベネズエラ人の健康状態が悪化しないか懸念される。
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サンパウロ州地裁のアントニオ・カルロス・マリェイロス判事は17日、今月初めにサンパウロ州議会で成立した州公務員の年金制度改革を差し止める仮判決を出した。同州政府は新しい年金制度により、今後15年間で580億レアルの歳出削減を期待していたが、なかなか一筋縄ではいかなそうだ。
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国連の教育科学文化機関(ユネスコ)によると、世界では、学校在籍者の半分(子供や青少年8億5千万人以上)は、新型コロナウイルスに伴う休校措置で学校に通えていないという。コロナショックのせいで、世界102カ国の学校と大学が完全に閉鎖され、11カ国では部分的に閉鎖された。このため、授業を受けられない生徒の数は4日間で2倍になり、今後も増え続けるとユネスコは警告している。ユネスコのオードリー・アゾレイ事務局長は、「全ての子供や若者は継続的な学習機会を得る権利がある」と述べた。ブラジルでもオンライン授業を「認め」「フル活用」して、子供たちの学習機会を確保して欲しいもの。