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サンパウロ州コロナ禍=拡大抑制のための措置続く=店の営業やバスの運行も停止

コロナウイルス蔓延抑制策導入で人通りが激減したレプブリカ広場周辺(Jorge Araujo/Fotos Publicas)

 【既報関連】16日に国内初の新型コロナウイルスによる死者が出(確認は17日)、18日にも3人の死亡が確認されたサンパウロ市や周辺の自治体が、感染拡大抑制措置を相次いで発表していると18、19日付現地紙、サイトが報じた。
 サンパウロ州のジョアン・ドリア知事やサンパウロ市のブルーノ・コーヴァス市長は、先週末から休校措置などを発表。サンパウロ市長は16日に緊急事態を宣言(17日付官報に掲載)し、17日からの乗用車に対するナンバープレートの末尾番号による乗り入れ規制を外す事も発表した。サンパウロ州やサンパウロ市はこの時点で、スポーツの試合などのイベントの中止や、文化センターや社会福祉関係の施設の活動停止(路上生活者の収容施設は対象外)なども決めている。
 これに次いで18日に発表されたのは、バールやレストラン、ショッピングセンターなどの商業施設に関する規制だ。
 ショッピングセンターについては、ドリア知事が18日、サンパウロ大都市圏内のショッピングセンターの閉鎖を発表。閉鎖は徐々に行われるが、23日から4月30日までは全面閉鎖となる。内陸部と海岸部の店舗は対象外だ。同様の措置はスポーツジムに対しても採られる。
 一連の措置は、不特定多数の人との至近距離での接触を絶つ事で、顧客や従業員への感染拡大を抑制する事が目的で、各部門の関係者と協議した後に採用された。
 コーヴァス市長はその直後、食生活に関連する部門などを除く商店が顧客と対面しながら行う営業活動を、20日から4月5日まで(夜間営業の店は4月20日まで)停止すると発表した。
 顧客との対面販売継続が認められるのは、スーパーやパン屋、薬局、コンビニエンスストアー、ガソリンスタンド、レストランやランショネッテ、ペットショップ、青空市だ。決算や宅配サービス、小規模な改修工事などの理由なら、それ以外の店も活動出来る。
 なお、レストランやランショネッテには、各々の食卓を1メートル以上離し、清掃や消毒を徹底する、客が使うアルコールを常備する、新型コロナに関する情報を提示などの義務が課せられる。
 これらの措置も、必要な場合以外の外出抑制が目的で、業界関係者との協議後に採用された。
 他方、サントアンドレ、サンベルナルド・ド・カンポ、サンカエタノ・ド・スル、ジアデマ、マウアー、リベイロン・ピーレス、リオ・グランデ・ダ・セラの7市の市長は18日、市内バスの運行停止を決めた。
 完全停止は29日からで、それまでは段階的に運行を停止するが、地域住民からは、通勤などの足が奪われるとして再考を求める声が出ている。
 なお、無用な外出を抑制する事で感染拡大を抑えようとする措置は、他州でも採用されている。