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世界1周目指す山澤卓也さん=日系人宅で食べたカレーに感激

来社した山澤卓也さん

 昨年10月に世界一周を始めた山澤卓也さん(21、東京出身)が10日、本紙編集部を訪れた。10月下旬に日本を発ち、メキシコ・コロンビア・ペルー・ボリビア・チリ・アルゼンチンと旅行し、南米大陸のゴールとしてブラジルに到着したという。
 サンパウロ市のジャパンハウスで偶然出会ったUSP教授の鈴木妙さんと意気投合してお宅に泊めてもらっており、「カレーが出たときうるっときました。久しぶりに食べた日本的な味付けのカレーに感激した」という。
 サンパウロ市に到るまでの道のりだけでも「楽なものではなかった」そう。特にペルーのクスコからボリヴィアのラパスまでの間に様々な事件に襲われた。
 クスコでは野犬に噛まれて病院に行き、ラパス行きの最終バスに乗ったが、トイレ休憩の時に取り残されてしまったという。現地警察が囚人護送車で目的地のラパスまで送ってくれたという。「これ1日で起こったことなんです」と苦笑しながら振り返る。
 ほかにも大変な目にあいながらも道中で見た遺跡や街、建築物など目を輝かせて熱心に語った。
 実は山澤さんは早稲田大学創造理学部建築科の現役3年生。将来は建築家を目指しており、「建築家を目指す者として知見を広げたくて」と旅の動機を笑顔で答えた。
 ただし、取材直後にコロナ危機が始まったため、国境を超えるのが突然難しくなった。そのため「20日頃にいったん日本に帰る」と17日に連絡があった。