聖南西文化体育連盟(UCES=山村敏明会長)は14日午前9時から、ソロカバ市のソロカバ日伯文化体育連盟会館で定例役員会を開き「会議ごとに個人から食費を徴収する」、「コロナウイルスの拡散防止のため4、5月の行事を自粛する」、「UCES70年記念史に相撲部の歴史を加える」ことなどを決定した。会議には傘下の25団体の会長、副会長、相撲など各イベント部長、副部長ら44人が出席した。
会場入り口には消毒用アルコールが用意され、各団体役員が入場して第2次招集時間午前9時に定例役員会が始まった。1月18日の新年会を兼ねた総会で決議されたイベントの昼食代徴収について、「UCESが招集するのだから食費徴収は『おもてなし』の日本文化に反する」などと抗議の提案があった。最終的に原案通り各人から25レアル徴収することになり、各部会に食費として1000レアル支給することになった。
2020年度の部会予算は相撲部と卓球部合わせて5350レアルと報告された。300万レアル基金設立計画は、241万4959レアルとなった。『聖南西文化体育連盟70年史・日本移民110年史』予算は5万5200レアル。
文化スポーツ行事については、コロナウイルス感染の脅威が今後高まると予想され、5月にピークを迎えると考えられるので「自粛する」ことになった。4月4日にレジストロ市で予定されていた教育部の定例会は中止する。
各部の現状報告では、山村会長が「相撲部の大瀧多喜夫部長が2月20日、サンパウロ総領事から『在外公館長表彰』を受けた。おめでとうございます」と報告され、大瀧部長が「会長でなくとも社会のためにやっていれば、部長クラスでも表彰される。ここに出席されている皆さんも頑張って表彰を受けてください。ありがとうございました」と感謝した。
会議は正午に終わり、ソロカバ日伯文化体育連盟の婦人部が作った手料理に舌鼓を打った。
山村会長は本紙インタビューに応えて「コロナウイルスの問題では健康が第一なので集会を自粛しなければならない。次の定例役員会は6月20日にタピライで開催されることになっているが、それまでには何とか収まってほしい。毎年恒例の3月、6月、9月の定期総会、12月の忘年会、1月の新年会はやりたい」と感想を述べた。