リオ州地裁は23日、リオ州検察局による、大統領長男のフラヴィオ・ボルソナロ上院議員の「ラシャジーニャ」疑惑に関する捜査の再開を認めた。23、24日付現地紙、サイトが報じている。
この件は、フラヴィオ氏がリオ州議員時代に、複数の幽霊職員を使い、同氏の運転手などを務めていたファブリシオ・ケイロス氏の口座に給料のほぼ全額を大量に振り込ませていた不正疑惑に関するもので、2018年12月頃から物議を醸していた。
この件の捜査は今月11日に、リオ州地裁のスイメイ・カヴァリエリ判事が差し止めの判断を出し、止められていた。だが、 23日に、同判事自身が捜査再開の許可を出した。
スイメイ判事によると、「リオ州刑法裁判所第3法廷の他の判事が同件を分析したい」との理由での差し止めだったが、新型コロナウイルスの影響により、3月31日まで閉廷となったことから、差し止め判断を取り消すことにしたと語っている。
フラヴィオ氏は同件で、公金横領、資金洗浄、組織犯罪計画などの疑惑を持たれている。