オリンピックやパン・アメリカン総合スポーツ選手権などの大会にブラジルの応援に出向く一団、チャポリンズ。この団体は、2011年にメキシコのグアダラハラで開催されたパン・アメリカンから活動している。
チャポリンズは、東京五輪が来年に延期となったせいで旅行計画の組み直しを迫られている。
ただし、来年と言っても、開催日時も決まっていない。ホテルの予約も全てやり直しだが、東京行きをあきらめていない。
「東京行きの計画はつぶれていない。国際五輪委(IOC)が新しい日程を発表するのを待って、ホテルや航空券を取り直す。今年の7月に東京に行くものだと思って、有給もとっていたけど、有給の変更に会社が柔軟に応じてくれてラッキーだった」と語るのは、旅行業界に勤めるグスタヴォ・カルドーゾさんだ。
チャポリンズはまず、ネット民泊サービスAirbnbと交渉し、宿泊予定のキャンセルや変更を求めなくてはならない。
IOCは前売りチケットの扱いについて、返金となるのか、来年開催予定の大会でも使えるのかを検討するという。
別のメンバー、サウロ・プロスぺロさんは、「予定通りに観戦できるかどうかは全て、競技スケジュール次第。試合開始時間が変更されないことを望んでいる。僕たちは既に見たい種目、欲しいチケットの60%、全部で114枚を入手している」と語った。
「サッカーW杯やオリンピックなどの大きなスポーツイベントには専用の公式代理店があり、この代理店が観戦チケット、航空券、ホテル代をまとめたパッケージを販売する。パッケージが公式代理店によって販売された場合、払い戻し、再予約は簡単だ。 パッケージはイベント開催とセットなのだから。 もし、チケットや航空券、ホテルを個別に購入した場合は、すぐにホテルや航空会社に連絡して、払い戻しや予約変更の規約を確認する必要がある。旅行予定日より大分前にキャンセルや変更の要請をした場合、大抵はキャンセル料なしで予約変更、またはキャンセル出来るはず。 全額払い戻しまたは再予約の可能性は非常に高いと思う」というのは、弁護士のマルシオ・アンドラウスさんだ。
マルシオさんは、「キャンセルや旅行予定の変更規約は、書類に小さな文字で書かれている。20%しか返金されない場合もあるし、全額の場合もある。もし『全額返金は出来ない』と書いてあっても、誰も予測できない程の大災害で仕方なく変更するんだ。掛け合ってみる価値はある」と続けた。(27日付グローボ・エスポルテより)