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《ブラジル》新型コロナウイルスが土着?=型がコミュニティ感染立証

新型コロナウイルスの型の研究を行っているスタッフ(Divulgação/LNCC)

 【既報関連】ブラジル国内の研究者がリオ州、ミナス州、ゴイアス州、リオ・グランデ・ド・スル州、サンパウロ州の新型コロナウイルス感染症患者から集めたサンプルを分析し、国内での猛威を振るっているウイルスの遺伝子情報(型)を確認した結果、ブラジルでは感染経路が確定出来ないコミュニティ感染が起きており、社会的な隔離が必要である事が明確になった。
 研究の主体は国立科学情報化ラボ(LNCC)で、リオ州調査研究支援財団(Fperj)、ミナス州調査研究支援財団(Fapemig)、科学技術省、アルボウイルスの発見、診断、ゲノミクス及び疫学のためのブラジルと英国の共同センター(Cadde)が協力した。
 サンプルを分析した結果、ブラジルで蔓延している新型コロナウイルス(Sars-Cov-2)は、互いによく似通っており、国外から持ち込まれたものとは異なる特性を持つものが多いという。この事は、ブラジル人からブラジル人へのコミュニティ感染が起きている証拠に他ならず、これ以上の感染拡大を防ぐには隔離が非常に大切だという。
 また、トラヴェル・メディシン発行の機関紙によると、コミュニティ感染が始まる前のブラジルで確認されていたウイルスは、イタリアから持ち込まれたものが54・8%、中国から持ち込まれたものが9・3%、フランスから持ち込まれたものが8・3%を占めていたという。
 この研究はCaddeが行ったもので、サンパウロ州調査研究支援財団(Fapesp)が財政面での支援を行った。
 ブラジルで最初に新型コロナウイルス感染症(Covid-19)に罹患した事が確認された患者2人のウイルスの型を分析した研究者のリーダーで、熱帯医学研究所理事のエステル・サビノ氏は、今後の感染拡大の中心になるのはサンパウロ州とリオ州で、これらの州からの人の動きを制限する必要もあると語った。(26日付G1サイトより)