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文協が「日本の美」開催=ガルボン・ブエノ街側の新玄関を落成=様々な日本文化を楽しむ

開通した新玄関

 3月14日の土曜日、ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)が主催する日本文化紹介イベント「日本の美」が午前10時から地下1階の文化スペースで開催された。新型コロナウイルスの影響で12日にはブラジリアでは一斉休校措置などがとられ、県連ふるさと巡りやサンパウロ蘭展などの相次ぐ延期や中止の発表があったなか、ギリギリのタイミングで開催された。

 林まどか文協副会長は「本当に開催するのかという問い合わせが、木曜、金曜と凄かったです。開催する運びとなり、人のいりもまずまず」と会場で見渡しながら胸を撫で下ろした。
 この催しは、ガルボン・ブエノ街側の新しい文協玄関の落成式の一環として開催された。新玄関は、ガラス張りになっており文化スペースでイベントをやっている様子が、ひと目でわかりやすく見られるようになっており、開放的な印象。
 このイベント会場に行くには、以前はサンジョアキン側から入り、地下へ降りなければならなかった。新玄関ができたことにより、ガルボン・ブエノ街側から直接入れ、気軽に足を運びやすくなった。

 今イベントのために特設された舞台では、三味線や琴の演奏が行われ、訪れた来場者が足を止め音色に聞き入っていた。また、プログラムの合間に希望者には体験授業が開かれ、舞台上で真剣な面持ちで楽器に向き合っていた。 
 生け花や、マンガ、折り紙、百人一首の各コーナーでワークショップが行われたほか、茶道裏千家による茶道の実演が行われた。実際に点てられた「濃茶」と和菓子が振る舞われ、もてなされるなど、様々な形で日本文化に触れ楽しむ姿が見られた。