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R・フォンセッカが死去=ブラジル文学界を代表する文豪

フォンセッカ(twitter)

 ブラジル文学を代表する作家の一人、ルーベン・フォンセッカが15日、心不全のため、リオ市で亡くなった。94歳だった。16日付現地紙、サイトが報じている。
 フォンセッカは1925年にミナス・ジェライス州ジュイス・デ・フォラに生まれ、20代を警察官として過ごした後、1963年に短編小説「オス・プリジオネイロス」で作家としての活動を本格化させた。

 69年には娼婦を描いた「ルシア・マッカートニー」、73年には長編小説「オ・カーゾ・モレル」、75年に「フェリース・アノ・ノヴォ」を発表。これらの作品は暴力と性描写で物議を醸し、「フェリース」は検閲も受けた。
 その他、「ア・グランデ・アルテ」(83年)、「アゴスト」(90年)なども有名で、作品のいくつかはドラマや映画にもなっている。
 文学賞の受賞歴も豊富で、ブラジル文学の権威であるジャブチ賞を6度、03年にはポルトガル語文学の権威「カモンエス賞」を受賞。近年も旺盛に作品発表を行っており、最新作は18年に発表した短編小説「カルネ・クルア」だった。
 フォンセッカは15日の朝、心臓発作を起こし、病院に運ばれたが、息絶えたという。