ホーム | 日系社会ニュース | 第61回バストス卵祭り中止=新型コロナのため、市長が発表

第61回バストス卵祭り中止=新型コロナのため、市長が発表

卵祭り名物の「卵の門」

 サンパウロ州バストス市のマヌエル・ローザ市長は7月16日から19日の4日間かけて開催を予定していた「第61回バストス卵祭り」を、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により中止することを4月9日に発表した。
 同祭りはバストス日系文化体育体育協会(ACENBA、海老沢孝治会長)、バストス農村組合、バストス市の共催で毎年渡部喜助展示センター(Rua Pres. Vargas)で開催され、国内で最大かつ歴史ある養鶏イベントと言われている。

 養鶏に関連した製品やサービスを提供する国内外の企業の注目をあつめており、昨年の展示ブースには93もの企業が参加しており、養鶏ビジネスにおいても重要な役割を担っていた。
 時期をずらした10月の開催も検討されていたが市とACENBA理事、バストス農村組合の主催者及び組織委員会との審議の結果、安全性がないと判断し、2020年内の開催を中止にする決定が下された。
 「第61回卵祭り」の全予算は、市保健部門が新型コロナウイルスに対策に取り組むための基金として使われる。


□関連コラム□大耳小耳

 バストス市で開催される「たまご祭り」の前日には、毎回「卵の品質コンテスト」が開催されているがこちらも4月3日に組織員会が開催中止を発表した。19年度には100を超える養鶏場がコンテストに参加し、イベントのライブ中継の視聴者は1万人を超えたという。コンテストも卵祭りも多くの人や企業、農家が携わり歴史も注目もあるだけに非常に中止が惜しむ声も多いようだ。