サンパウロ日伯援護協会の元事務局長、山下忠男さんが19日、日伯友好病院で亡くなった。2年前から癌を患い闘病生活を送っていた。享年86。コロナウイルスの自粛要請が出ているため、葬儀は親族だけで20日に執り行われた。
山下さんは1934年2月7日、京都府生まれ。京都府立命館高校を中退。1953年8月に渡伯。1953年から65年までサンパウロ州リベイロン・プレット市ボア・エスぺランサ農園で就農。65年には4カ月間、東山銀行サントアマロ支店に就職。
69年に日本移民援護協会(現サンパウロ日伯援護協会)に就職。77年から88年まで援協事務局次長、88年から89年には日伯友好病院事務長補佐、89年から97年まで同病院事務長、98年から2004年まで援協事務局長を務め、05年に退職した。
その後、援協常任理事、赤星式音楽療法会長、援協専任理事、友好病院経営審議会委員、赤星式音楽療法評議員会長、援協副会長、同病院経営審議会副会長、17年から現職の援協評議員会副会長を歴任した。
それらの功績で15年に外務大臣表彰受賞、19年にサンパウロ市名誉市民賞を受賞した。
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