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東西南北

 24日の電撃辞任以来、セルジオ・モロ前法相、ボルソナロ大統領の両支持者が「国民の期待を裏切った」と、ネット上で互いを中傷し合うことを繰り返している。それは、モロ氏が辞任会見で言及したボルソナロ氏による連邦警察への介入などの捜査を最高裁が認めたことでさらに過熱化しそうだ。ダッタフォーリャの最新の調査だと、「モロ氏と大統領のどちらが真実を語っているか」で、大統領の20%に対しモロ氏が52%、「大統領は介入したと思うか」の問いには、56%が「したと思う」と答え、「そう思わない」の28%の2倍を記録した。世間の目は大統領に厳しいが、果たしてこれからどうなるか。
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 サンパウロ市が27日に発表した、3月8日~4月24日の新型コロナウイルスによる死者と感染が疑われる死者の地区別集計のトップは、ブラジランジア(北部)で81人。以下、サポペンバ(東部)77人、サンマテウス(東部)58人、シダーデ・チラデンテス(東部)51人、カショエイリーニャ(北部)とサコマン(南部)が50人で続いている。17日までのブラジランジアでの死者は54人だったから、1週間で50%増えた。
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 積み重なった自身の問題で罷免請求も相次いでいるボルソナロ大統領。コロナの死者、感染者も中国を抜き、ワースト10入り目前まで行っているが、その矢先の27日、大統領はサッカーの公式戦再開について意欲的な発言を行った。どこの国もまだ、試合再開にはほど遠いと判断している最中だ。自粛解除を行うならば、もっと優先すべきものがあるのでは。