私は3月14日に会長に選出されたばかり。いきなりのパンデミックに驚かされました。
救済会が運営する老人ホーム「憩の園」では67人の高齢者が暮らしており、職員は家族同然に介護をしています。世界的な大災害パンデミックですが、我々に分かっていることは、咳やくしゃみなどの飛沫から感染すると言うことだけ。
そのために高齢者の家族に可能であれば、自宅へ連れて行ってもらい隔離をお願いしました。しかし、自宅で世話をしたくてもできない人も多くいます。施設では高齢者を守るために衛生面への細心の注意を払い、訪問者の制限をして高齢者との接触をなるべく防ぐほか選択肢はありません。
施設では介護に不可欠な資材が不足することもありますが、職員はできる限りの手立てを尽くしてくれており、この献身に称賛を送りたいです。
この場を借りて物資や資金支援をしていただいた皆様に深く感謝を申し上げます。
第2次世界大戦以来の世界的災禍に、人類は見舞われています。ウイルスという眼で見えない災害は、世界中で数え切れない損害を与えています。ウイルス感染はアマゾンの熱帯雨林に住んでいる原住民にすら及び、人口が集中しているニューヨークでは大きな被害を与えています。
WHOが勧告する隔離措置は実行不可能です。農家は販売経路を絶たれて大損失を出し、実際にモジ・ダス・クルーゼス市の農家から「売れなかった野菜は数トンにもなる」と聞いています。
次の収穫の時でもまだ感染症は続いているでしょう。生産者は経済的に困窮して農業は崩壊し、都市の人々は飢餓で死んでしまいます。
一方、産業も麻痺しカマドの火は消え、従業員は解雇されてしまうでしょう。収入がなければ生き残れません。
ブラジル政府は低所得者を助ける必要がありますが、低所得者の中には600レアルという慎ましい支援金すら受け取ることが非常に難しい人がいると思います。
さらに悪いことに今年は選挙の年で、連邦政府と立法、司法のトップはお互いのことを理解せず、連邦と州や市も関係は悪化する一途です。
NHKによれば、日本の人々はより規律的で政府からの宣言を尊重している印象があります。さらに日本は台風や地震、津波、洪水などの度重なる災害を乗り越えて災害に対する心構えや対策ができているようです。
2011年3月に発生した東日本大震災の際にも日本政府の行動は迅速でした。
今回日本は地域的に感染を制限しようとしましたが失敗し、抑えることができていないようです。それでも人々は外出自粛を実行して人が集まる事をさけ、あの渋谷駅にも通行人が少なくなるほどです。
愛する人を失った家族、生き残るために苦労している人、医療従事者、仕事を失った皆様に、今こそ共感のメッセージをお伝えしたい。
救済会会長として、寄付をしてくれた個人と企業に、高齢者のためにたゆまぬ努力をする従業員とボランティアの方々へに感謝します。多くの方々の協力によって、憩の園は恐ろしいウイルスから守られています。大変ありがとうございます。
【寄付のお願い】
救済会ではコロナ災禍により、寄付金の減少などの経営危機に直面しています。職員たちはマスク、医療用エプロン、医療用手袋、アルコールジェルなどの基本的な衛生用品が不足しています。資金でも物資でも寄付を受け付けています。
【正式団体名】Razão Social: Assistência Social Dom José Gaspar
CNPJ: 61.734.232/0001-68
【寄付の振込先】
■Banco Bradesco
Agencia 0131-7
Cc 47647-1
■Banco Santander
Agencia 4551
Cc 13000193-2
振り込んだら救済会事務局(contato@ikoinosono.org.br)までメールを。領収書を返送する。
【問い合わせ電話】11・2480・1122
【憩の園住所】※寄付品は憩の園現地(Rua Jardim de Repouso São Francisco, 881 – Guarulhos)でも受付中。