レジーナ・ドゥアルテ連邦政府文化特別局長が7日、テレビのインタビューで軍政賛歌を歌った上、「拷問なんていつでも起きている」と発言し、騒動となった。7、8日付現地紙サイトが報じている。
レジーナ氏は7日、CNNブラジル局の番組に生出演した。
番組はレジーナ氏の文化局長続行を確認するためのものだった。だが、ボルソナロ大統領への支持を語った後、1970年のサッカーW杯の際に歌われて有名になった軍政賛歌「前進せよ、ブラジル」を口ずさみ始めた。
「この歌が流行った頃はよかったわよね」とまで言うのを聞いて戸惑った司会者が、視聴者に気を遣い、「国民の中にはこの時代に拷問を受けて亡くなった人の遺族もいる」と軍政の話題に切り替えたが、それを聞いたレジーナ氏は、笑みさえ浮かべ、「人生には死はつきもの。いつの時代にだって拷問は存在した」「スターリンやヒトラーの時代にも多くの人が亡くなった」と続けた。
この発言を受け、ネット上ではレジーナ氏への批判的発言が多数上がった。レジーナ氏が人気女優だった時代に共演経験もあるジョゼ・デ・アブレウは、「かつて“ブラジルの恋人” と呼ばれた女性が、今や“ブラジルのファシスト” になった」と痛烈に批判し、話題を呼んだ。