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東西南北

 サンパウロ市が11日から、ナンバープレート末尾番号による車の乗り入れ規制「ロディージオ」を厳格化した。これまでは週1回、ピーク時のみの規制だったが、しばらくは隔日しか車が使えなくなる厳しい対策。これによって、11日は市内の車の数は劇的に減った。だがその分、バスや地下鉄、CPTMなどの公共交通機関に人が流れ、乗車率が11〜15%ほど上昇したという。「隔離政策は支持するが、市民生活が不便になる上、満員電車で人が接近するようになるのは、いかがなものか」との市民からの疑問の声も少なくない。慣れないパンデミック対策が手探りになる観は否めないが、市民にとっての良い結果を期待したい。
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 エスタード紙が11日、ボルソナロ大統領にコロナウイルスの検査結果を見せるよう求めていた訴訟を最高裁まで持って行った。エスタード紙はサンパウロ州地裁と第3地域裁で検査結果閲覧許可を得ていた。だが、大統領側の総弁護庁が高等裁に持ち込んだのを受け、ジョアン・オタヴィオ・デ・ノローニャ同裁長官が8日に「見せる必要はない」と退けた。最高裁には「結果を見せないと、罷免にさえつながりかねない」と発言しているルイス・ロベルト・バローゾ判事のような人もいるが、さて、どうなるか?
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 9日にブラジリアで開かれた、最高裁や連邦議会、セルジオ・モロ氏などへの抗議デモ主催者の一人の男性が、コロナに感染していたことが分かった。同じく主催者の一人で退役軍人のパウロ・フェリペ氏によると、この男性は集中治療室に入院中だという。彼はトラック300台を動員して車両デモを行う予定だったが、トラックが参加しなかった。はたして集中治療室に入院しても、まだ反隔離を主張するか。