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【コロナ禍緊急日誌】「給付金10万円をブラジルで役立てて」との有り難い申し出

 福岡市に住んでいるニッケイ新聞の協力者から「日本政府から10万円給付金をもらったのですが、私自身は困っていない。ニッケイ新聞は日系社会で重要な役割を担っているので、ぜひ役に立てて」と寄付の申し出があった。
 実際、ニッケイ新聞の経営もコロナショックで大打撃を受けている。印刷版が一時停止している間も、サイトでは記事は更新し、PDF版の刊行も続けて無料公開してきた。
 だが印刷版を再開するまで購読料の徴収はすべて停止しており、今でも広告収入はほぼゼロになっている。外出自粛がこのまま続くと、毎年6月に出している「日本移民の日特集号」の刊行も難しそうな雲行きだ。
 「新聞社」と名乗っているとはいえ、ただの、吹けば飛ぶような日本語コミュニティペーパーだ。やせ我慢をしながら「福祉団体に寄付を」などと呼びかけることは多いが、「新聞社にも寄付を」と言うのは、どこか言い辛い。そんな中での寄付の申し出は、実は涙がでるほどありがたい。
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 ようやく、先週から印刷版が復活した。印刷版が一時休止していた1カ月あまりの間、PDF版とWeb版(サイト記事)を完全無料公開してきた。だが、先週から印刷版が再開した関係で、今週からサイトの有料記事を復活させた。無料にしたり有料にしたりと、バタバタしているが、読者の皆さんのご理解を心からお願いしたい。なお、今ならPDF版の無料閲覧ができるので、お試しとしてニッケイ新聞無料メルマガへの登録をお願いしたい。 (深)