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《ブラジル工業》76%の企業「生産減った、止めた」

 【既報関連】ブラジル全国工業連盟(CNI)が行った、新型コロナウイルスが工業界にもたらした影響についての特別調査によると、91%の企業が「コロナ禍の悪影響を受けた」と答え、76%が「コロナのせいで、生産量を少なくしたり、生産を止めたりした」と答えたことが分かった。14日付アジェンシア・ブラジルが報じている。
 「生産量を減らした、止めた」と答えた企業の半数は、「下げ幅は生半可なものではなかった」と返答している。
 業種別に見ると、「衣類」は82%、「靴類」は79%、「家具」は76%、「印刷・再生」は65%、「繊維業」は60%が、「コロナのせいで需要が落ちた」と答えている。
 また、「顧客が不渡りを出し、売り上げが回収できない」という企業が45%、「注文のキャンセルが出た」という企業も44%あった。
 問題は需要の落ち込みだけでない。77%の企業が、「コロナ禍に伴う流通の混乱のせいで、生産活動を行うための原材料の調達に苦労している」と答えた。


 95%の企業は、「従業員への感染防止のために何らかの策を講じた」と返答した。これには、「職場の衛生環境を高める」や「高齢者や持病持ち、咳や熱といった症状が出ている従業員の出勤を停止する」などだ。
 50%の企業は一部の従業員に休暇をとらせており、36%はコロナ禍が収まったら残業するとの約束で就業時間を削るバンコ・デ・オーラス制度を採用。19%は時短労働・給与削減措置、16%は集団休暇を採用したが、15%は解雇し、8%が一時帰休措置をとった。(複数回答可)