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東西南北

 ボルソナロ大統領は12日夜、エスタード紙が最高裁に持ち込んで要請していた、新型コロナウイルスの検査結果の提示を行った。3回の検査の結果がすべて陰性だったことは13日に発表された。ただし、検査は全て「アイルトン」「ラファエル」「05」という偽名で行われていた。また、2回分は納税者番号(CPF)でボルソナロ氏のものと確認できるが、3回目のものは身元を確認できる記述は何もなかった。それにしても、陰性ならなぜ最高裁に訴えられるまで待たずに、検査結果を出さなかったのか? なぜ偽名で検査を行ったのかなど、疑問は残る。真相は大統領のみぞ知る、ということのようだ。 
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 4月16日に解任されたマンデッタ前保健相が13日、米国のニュース局CNNのインタビューに応え、ブラジルのコロナウイルスの状況について語った。同氏は「アマゾナス州ではピークを迎えたかもしれないが、感染爆発はまだはじまったばかり。南部ではまだはじまってさえもいない」と現状を説明した。同氏は国民から高い人気を得ていた最中に解任されたが、「誰が正しかったかは歴史が証明する」ときっぱりと言い切っていた。 
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 ブルーノ・コーヴァス・サンパウロ市市長が13日午後、検査を受けるためにシリオ・リバネス病院に入院した。市長は11日から12日にかけて腹部に異常を感じたという。コーヴァス市長は昨年、がんと診断され化学療法を受けたが、がん細胞が完全には消えず、現在は免疫治療中だ。同市長はそんな中で、コロナ対策の大仕事を行っている。