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《ブラジル》コーロル元大統領が30年前の預金凍結令を謝罪

 フェルナンド・コーロル上議が、大統領時代の30年前に行ったポウパンサ(貯蓄預金)凍結令を間違いだったと謝罪した。19日付現地サイトが報じている。
 ポウパンサ凍結はコーロル氏が大統領に就任した直後の90年3月16日に命じたもの。その当時、一カ月で80%にも達していたハイパーインフレの抑制策として行われた。
 コーロル氏は19日午前中、この件に関するツイッターを流し、「あの時は正しい道だと思い、大胆な対策を講じたつもりだった。ポウパンサを使えなくなったことで多大な迷惑をかけたことを国民にお詫びしたい」と記した。同氏は2010年にも、ポウパンサの預金を凍結したことを謝罪している。


 コーロル氏は就任初年に、ポウパンサ凍結のほか、公務員の給料調整凍結、もしくは引き下げ、通貨をクルゼイロから新クルゼイロに改めるなどの経済策を講じた。だが、90年の国内総生産(GDP)は4・35%減を記録。92年12月に罷免直前に追い込まれて大統領を辞任している。
 コーロル氏は最近、ボルソナロ大統領の諸々の行動を懸念。自身が罷免で追い詰められた経験を引き合いに出し、「その映画なら前に見たが、良くなかった」という表現でボルソナロ氏に警鐘を鳴らして話題になっていた。