19日、フランスの大手紙「ル・モンド」がボルソナロ政権のコロナウイルス対策を痛烈に皮肉り、話題を呼んだ。表紙には、ブラジルでのコロナ犠牲者の埋葬風景の写真を使い、シェイクスピアの「ハムレット」での有名な一説「デンマーク王国では何やら腐敗したことが起こっている」の国名部分をブラジルにして見出しにした上で、ボルソナロ大統領がデモを煽り、アラウージョ外相がコロナの中国陰謀説を語り、タイシ前保健相が4週間で退任した事実を報道。その間に感染者や死者が急増したことにも言及している。欧州のコロナ禍が峠を超えた今、感染爆発中のブラジルに世界の目が向けられることは、避けられそうにない。
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サンパウロ州選出の民主社会党(PSDB)下院議員、ルイス・ラウロ・フィーリョ氏が18日、心不全のため、41歳の若さで亡くなった。同日未明に発作を起こし、カンピーナス市の病院で手術を受けたが、その後2度、心停止が起きて死亡した。同氏は、ルイス・フラヴィオ・ゴメス下議が急死した後、今年4月に補欠から繰り上がって下議になっていた。同氏の父ルイス・ラウロ氏は元サンパウロ州議、叔父のジョナス・ドニゼッテ氏は現カンピーナス市長という政治一家の出身だった。
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今日からサンパウロ市は大型連休に入る。「他の祭日を繰り上げ」という形での連休は、世界的にも、歴史的にも珍しいのでは? 週の半ばから大型連休を始めることを、週初めに決めて実行するというのは、いかにも唐突・・・。市民としては「もう少し、前もって決めてほしかった」という気持ちもあるが、隔離率で良い結果が出ることは、期待したいところ。