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《ブラジル》国家電力庁=電気代の追加料金徴収せず=コロナ禍の影響緩和のため

 新型コロナウイルスの感染拡大抑制のための社会的隔離採用によって経済活動が低迷し、失業や所得減少に悩む人が増えた事などを受け、国家電力庁(Aneel)が26日、今年一杯は電気代の追加料金徴収を停止すると発表した。
 同庁は、降雨量や水力発電所のダム貯水量などに応じ、火力発電所を稼働させるか否かを判断したりしている。火力発電所を稼働させる場合は電力供給に必要な経費が増すため、火力発電所の稼働率に応じて、追加料金を課したりするのも同庁の仕事の一つだ。
 だが、今年は、コロナ禍による失業や収入減などに悩まされている企業や庶民が多い事や、経済活動の低迷により、消費電力量が低下している事を受け、年内に限り、追加料金の徴収を停止する事を決めたという。

 これにより、乾季には黄色や赤の旗のマークがつく電気代の請求書は12月まで、追加料金はない事を意味する緑の旗扱いとなる。
 通常は、電気代の請求書に記載される旗の色が黄色の時は100キロワット/時あたり1・34レアル、赤旗1の時は100キロワット/時あたり4・16レアル、赤旗2の時は同6・24レアルが追加徴収される事になっている。(26日付G1サイトより)