国民の6割が、新型コロナウイルス対策としてロックダウン(都市封鎖)を行うことに賛成していると、27日付フォーリャ紙などが報じている。
これはダッタフォーリャが25、26日に全国の2069人を対象に行ったアンケート調査によって明らかになった。
それによると、「コロナ対策としてロックダウンを行うことに賛成か」の問いに、60%が賛成だと答えたという。反対は36%だった。
傾向で見ると、男性は平均52%が賛成だったのに対し、女性は68%が賛成した。また、16歳から24歳では72%の人が賛成したのをはじめ、若年層ほど賛成意見が多かったが、60歳以上でも57%が賛成だった。
所得が「法定最低賃金の2倍以内」の層では賛成が67%、反対が31%と賛成が圧倒的に多かった。賛成した層には、600レアルの緊急援助金を受け取っている人たちが含まれる。一方、「最低賃金の10倍以上」の層だと、賛成47%、反対50%と逆転した。
この結果は、ボルソナロ大統領のいう「隔離政策による経済への打撃」を懸念しているのが高所得者層であることをうかがわせた。
「経済活動が戻るにはあとどのくらいかかるか」の問いには、「120日から1年」と答えた人が40%いた。2位は「1年以上」の11%で、120日以内に経済活動が回復すると考えている人は少なかった。
ただ、「リスクが高くない層は働きに出るべきだ」との質問では、賛成が52%、反対が46%となり、賛成が上回った。
「隔離期間中の生活は?」の問いで、「以前と変わらない」と答えた人は3%しかおらず、50%が「必要不可欠な時のみ出かける」、35%が「注意しながら働きに出る」と答えた。「今、最も必要なことは」の問いにも、65%の人が「家にいること」と答えており、「隔離をやめて働きに出るべき」と答えた人の28%を圧倒していた。